• ベレヤ運動
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1.ベレヤ運動とは
  • ベレヤ運動は使徒の働き(使徒行伝)17章に紹介されたベレヤ人の紳士的な信仰態度を模範として聖書を徹底的に調べ、それによって神の意図をはっきりと悟り、聖書に記録された御言葉の現在性を現そうとする運動です。また、現代のキリスト教が失った使徒的な力を回復して、信じる者すべてを権威あるイエスの弟子にしようとする信仰リバイバル運動です。
2. ベレヤ人の模範
  • 1) ベレヤ人は紳士的です。
  • 切なる心で神の御言葉を聞いて従うのが神の御言葉に対する私たちの正しい態度です。耳で聞いた神の御言葉を心で受け入れて悟らなければなりませんが、このためには心を開かなければなりません。そのような点で「紳士的」というのは「排他的ではない」という意味です。ベレヤ人は神の御言葉の前で謙遜な者であり、開かれた心で神の御言葉を受ける者です。
  • 2) ベレヤ人は毎日、聖書を調べます。
  • パウロがベレヤの会堂で聖書について説教したときに、ベレヤのユダヤ人は切なる心で御言葉を受けました。また、彼らはパウロが伝えた御言葉が聖書の記録と一致するのかを確認するために聖書を調べました。このようにベレヤ人は聖書を貴く考えて調べます。
  • 3) ベレヤ人は聖書から信仰を得ます。
  • ベレヤ人は聖書から信仰を得る者です。ペンテコステ派が強調する聖霊の働きを尊重しながらも、異言を聖霊のバプテスマの第一の証しとは強調しません。 また、聖書から逸脱した啓示に追従する神秘主義やカリスマ派の主張を排除します。
3.ベレヤ運動の概念
  • ベレヤ運動は一言で言うと、「聖書に似る運動」です。しかし、この一言によってベレヤ運動を完全に説明することはできません。ベレヤ運動は聖書に似る運動、新約教会運動、平信徒運動の3つが合わさってこそ完全な概念となります。ベレヤ運動はこの3つを完全に理解しなければなりません。
  • 1) ベレヤ運動は「聖書に似る運動」です。
  • 新約聖書の使徒の働き(使徒行伝)17章に紹介されたベレヤ地方のユダヤ人は開かれた心をもっていた紳士的な人々でした。彼らは切なる心で御言葉を受け、また、その御言葉がその通りであるのか、毎日、聖書を調べるという立派な信仰をもっていました。聖書に似る運動とは「聖徒は聖書の約束、聖書の信仰、聖書の力に似なければならない。」という還言運動をいいます。
  • 2) ベレヤ運動は「平信徒運動」です。
  • 平信徒運動は聖書に根拠を置く平信徒の力を認め、平信徒の参加を積極的に誘導します。平信徒の活動領域と範囲を聖書が提示する水準にまで拡張しようとします。このためには当然、新約聖書中心でなければなりませんし、会衆の自由を認めなければなりません。そして、平信徒が実際に働くことができるように聖書を教えて、力を行わせなければなりません。
  • 3) ベレヤ運動は「新約教会運動」です。
  • 聖書に似る運動としてのベレヤ運動は当然に新約聖書が描写している新約教会運動を目指します。したがって、既存の教権や人本主義、教会政治を排除します。そして、新約教会の3つの原理、すなわち新約聖書中心、信仰の自由、各個教会主義という原理を守ります。その結果、会衆教会とバプテスト教会の原理、使徒的な力という特徴を十分に現します。
4. ベレヤ運動の理想
  • 1) 神本主義に基づいて神の意図を明らかにします。
  • 今日のキリスト教は教理と教権を中心とし、人本主義化され、神の栄光を求めるよりも人間の幸せと成功を追求するところに利用されています。私たちは神の御名のために義の道を歩まなければならないと主張します(詩23:3)。
  • 2) 力の普遍性を証しします。
  • 初代教会の力がキリスト教の歴史から消え、今日もほとんどの教派で聖霊の働きが制限されています。私たちはイエス・キリストが昨日も今日も永遠に同じ方でおられるということを信じます(ヘブル13:8)。
  • 3) あらゆる国の人々にバプテスマを授け、彼らを弟子とします。
  • 使徒はイエスの名によってバプテスマを授けました。このバプテスマを守るために信仰の人々がさまざまな迫害に耐えながらイエスの命令に従ってきました。私たちは「イエスの至上命令に従ってあらゆる国の人々にバプテスマを授け、彼らを弟子とするのが私たちの使命である。」と信じます(マタイ28:18~20)。