弟子養育の働きの開始
- 1960年代初期、全国的な天幕集会を通して多くのしるしと神癒を現しながら活発に働いていた金箕東(キムキドン)牧師は自分の代でこのようなリバイバルの働きが終わることなく、長期的に現れなければならないと考え、弟子養育の働きを決心した。
単純な信者ではなく、他の霊魂を導くことができる指導者を養成するために2つの方向性をもって働きを準備したが、ひとつは教会開拓を通した牧会の働きであり、もうひとつはキャンパス宣教を通した宣教の働きであった。
聖楽教会の開拓
- 1965年、ソウル市西大門区(ソデムング)の住宅で創立礼拝をささげたが、これが聖楽教会の前身であった。聖楽とは聖なる喜びという意味である。
教理ではなく、聖書に還らなければならないという考えに従って、洗礼ではなく、バプテスマに従うことにし、1968年、バプテスマを主張する韓国バプテスト連盟に加入した。そして、そののちの1969年11月、現在の新吉洞(シンギルドン)に再び教会を開拓した。これが今日の聖楽教会となった。
ベレヤ・アカデミーの発足
- 1960年代中期からソウル大学ではじまった伝道活動を通してひとりの教授に出会ったが、その教授が神学校で原語を教えながら神学生たちに金箕東(キムキドン)牧師を紹介した。このようにして長老教神学校と総会神学校などのさまざまな学生がともに聖書勉強をするようになった。その聖書勉強は月日を重ねながら体系化され、1976年にベレヤと称されるようになった。
これを基盤として1978年にベレヤ・アカデミーが発足した。そのときからはじまったベレヤ・アカデミーの講義を通して国内外で多くの修了生が輩出され、現在、国内外の牧会の現場で目覚しい活躍をしている。
聖楽教会の成長
- 聖書に似る運動、新約聖書運動、平信徒運動の3つに要約することができるベレヤ運動とベレヤ・アカデミーを通した体系的な教育によって、また、金箕東(キムキドン)牧師の聖霊充満な説教と情熱的な救霊によって、教会は7人であった教会員数が一年で319人に増え、109人がバプテスマを受けた。
1986年には3万人を突破して世界の20大教会に加わった。驚くべき教会成長が認められて1987年、アメリカの Southwest Baptist University で「金箕東(キムキドン)教会成長学科」が設立され、金箕東(キムキドン)牧師は特任教授および国際理事の委嘱を受けた。
聖楽教会はそれ以降も成長を続けている。
ベレヤ大学院大学の設立
- 「教理よりも聖書を、神学よりもイエスを、注釈よりも聖霊を尊重して信頼する、純粋な神学教育機関」であることを表明したベレヤ大学院大学(初代総長: 金箕東(キムキドン)博士)は1997年12月5日、法的に認可を受けたが、これによってベレヤ運動はさらに活気づいた。
ベレヤ大学院大学は聖書中心の教科課程、牧会現場で適用することができる教科課程を編成し、専門的なベレヤ使命者の養成に力を注いでいる。
新しい世代に向かって前進していく聖楽教会
- 持続的に成長してきた聖楽教会は聖徒の増加に伴い、これを収容することができる新しい礼拝堂を建ててきた。1992年に建てられた新吉洞(シンギルドン)の礼拝堂はソウル市建築賞金賞を受賞した。また、そののちには2009年にクリスチャン世界宣教センター、2013年に世界クリスチャンリーダーセンターがそれぞれ竣工された。
2013年からは金箕東(キムキドン)牧師の跡を継いで、金聖顯(キムソンヒョン)牧師が執務監督に就任し、新しい信仰の世代を開いていっている。また、2013年には世界ベレヤ人大会の開催に成功した。
そののちにも聖楽教会は変わっていく時代に合わせて教育および養育システムを改編しながら、続けて神の働きのために努力している。21世紀宣教の中心的な役割を担うために今日も活発に動いている。